小説みたいに楽しく読める睡眠医学講義

(Last Updated On: 2025年7月22日)

院長の著書が発刊されました。

Q&A著者の内田直(すなおクリニック院長)による、著書が発刊されました。睡眠医学全般についての解説で、かなり幅広い分野を網羅しています。羊土社からの出版ですが、出版社のホームページにて、一部お読みいただけます。

羊土社ホームページ

第1部 睡眠医学の基礎の部分は、平易に解説したつもりではありますがやや難しい内容も含まれており、まずは、第15章 不眠症から読み始めても良いかもしれません。

こちらのQ&Aの過去の内容も一部取り込んでいますが、執筆で知識がアップデートされたので、Q&Aを更に書き直して、更に新しい情報を盛り込もうと思います。

内田 直/著 2025年03月05日発行
四六判 464ページ ISBN 978-4-7581-2134-7

お二人の先生からの推薦文を転載します。

⾼橋 清久(公益財団法⼈神経研究所 精神神経科学センター⻑,国⽴精神・神経医療研究センター名誉総⻑)

本書を読み終わって,広⾓と丁寧というキーワードが浮かんできました.睡眠を単にその⽣物学的側⾯と医療的側⾯のみならず社会⾯からも幅広く⾒据えられて話を展開している点が特徴の⼀つであり,説明が丁寧で具体的でわかりやすいという印象でした.

これまで私が読んだ睡眠関係の本は睡眠の専⾨家が書いたものは硬く難解な箇所が多く,⼀⽅⼼理⼠や作業療法⼠,また評論家など睡眠の専⾨家でない者の書いた本は,わかりやすい代わりに表⾯的で深みのないものが多いという印象でした.本書はその両者の良い⾯を併せもっているように思えました.

ぜひ多くの⼈々に本書を読んでほしいと思いますが,とりわけ睡眠を専⾨としない医師には読んでほしいと思いました.特に研修医などにはぜひ読んでもらいたいと思います.彼らの遭遇する患者の多くが睡眠の問題をもっているでしょうから,この本で得られた知識や考え⽅を⾝につければ患者さんのニーズにより適切に対応できるでしょう.私も知識の整理ができました.

髙橋 英彦(東京科学⼤学⼤学院 医⻭学総合研究科 精神⾏動医科学/東京科学⼤学 総合研究院 脳統合機能研究センター)


内⽥直博⼠による「睡眠医学講義」を⼿に取った時に,第⼀印象は「睡眠医学の基礎知識」の前半は睡眠の基礎的な研究成果について,「睡眠障害を診る」の後半では臨床睡眠医学について体系的に書かれてあり,450⾴を超える⼤著でボリュームが多いかなというものであった.しかし,図やコラムもあるので,通しで読むのもまさに,⼩説のように負担感なく,読みきれるし,気になるトピックスを調べるにも,重宝する.

内⽥直博⼠の⽬の前の患者の診療に全⼒を尽くす臨床精神科医としての姿勢と,真理や⼀般性を追究
する睡眠の研究者としての姿勢の両⾯がよくつまっている説得⼒のある⼒作である.特に基礎研究や臨床研究におけるサイエンスやエビデンスの重要性を説く姿勢は堅持する⼀⽅で,Opinion,Tips,Monologueというコラムを設け,そこでは,エビデンスとして弱いかもしれないが,実臨床で創意⼯夫していること,肌感覚で感じていることなど,内⽥直博⼠の研究や臨床の現場からの臨場感あふれるインフォメーションも実に有⽤である.睡眠の基礎的なことが理解できると,不眠症などの睡眠障害の診療のうえで,睡眠薬の処⽅だけでは不⼗分で,それ以外のいろんな引き出しを⽤意する必要があることも腑に落ちるであろう.

また,⼀般の教科書に書いてある表⾯的な無難な情報だけでは,実際の研究や臨床現場での困難さや課題も伝わってこない.これから,睡眠の研究や診療を深めていこうとする若⼿の読者にとっては,どこまでがコンセンサスが得られ,⼀般的な⼿法や考え⽅で,どこからが未発展な領域かというのも理解できるようになっている.

睡眠というテーマは,特に精神医療の現場だけでなく,広く臨床医学の現場では,コモンなテーマである.しかし,私⾃⾝,医学部の学⽣時代に系統的に睡眠のことを習った記憶はないし,今は学⽣を教える⽴場になったが,多くのことを教えないといけないカリキュラムの制約の中で⼯夫して教えてはいるものの,系統的に教えられているかと⾔われると⼗分とは⾔えないと認めざるを得ない.そんななかでの内⽥直博⼠の「睡眠医学講義」は,⽇本国内で医学教育現場でも,必ず有⽤な⼀冊になるに違いないと確信する.睡眠に関⼼のある学⽣にも難しすぎず,医師やコメディカルにも実⽤的な内容になっているため,多くの読者の⼿元に置いてもらいたい.