CPAP(シーパップ)療法はどのようなものですか

(Last Updated On: 2018年8月20日)

CPAP(シーパップ)療法とは

CPAP(シーパップ)療法(=持続陽圧呼吸療法)は、閉塞性の睡眠時無呼吸症候群の治療法で、中程度以上の無呼吸のある患者さんに適応があります。CPAPの機械は、空気に圧力をかけて送るポンプで、鼻や口全体を覆う酸素吸入のようなマスクをつけて、圧力をかけ、閉塞している部分を広げて空気をとおし、閉塞しないようにします。最近の機械は非常に優れており、センサーが自発的な呼吸に合わせて圧力を調整しますので、普通に呼吸をしながらそれに合わせて閉塞が起きないように圧力が変化するようになっています。

すなおクリニックにおけるCPAP療法

すなおクリニックでは、全てフィリップス・レスピロニクス社のCPAP治療器を用いています。CPAPの機械にはその他にも様々な会社のものがありますが、他のクリニックから引越しなどで転勤された方も、フィリップス・レスピロニクス社のものに変更してもらっています。これは、下記に述べるようにクラウド型の機種を用いているためです。

すなおクリニックで用いている機材は、フィリップス社の最新型(ドリームステーションAuto)です。これをクラウド型患者データ管理システ「EncoreAnywhere」で管理しています。

患者さんが、CPAPを夜間用いると、このドリームステーションAutoは、独自のインターネット回線を介して、そのデータをフィリップスのサーバーにアップロードします。そして、我々主治医は、パスワードを用いて自分自身の受け持ち患者さんのデータを、いつでも参照できるようになっています。

患者さんご自身も、受診時にSDカードを持参する必要がありませんので、SDカードを忘れるということもなく、受診時の負担も少なくなりました。

機械は写真のように、白を貴重とした非常にコンパクトで美しい機械です。また、マスクの形状も様々で、頭の上から顔の両脇をとおって、鼻に空気を送る新しい方式(ぼやけていますが写真後部に写っています)も使用することが可能で、睡眠時のうっとおしさを少しでも減らす工夫がされています。

CPAPの管理はどのようにしますか?

CPAPをスタートしたら、毎月来院していただき、CPAPの使用状況を確認します。その際には、CPAPの使用率や使用時間だけでなく、圧の管理やVSと呼ばれるCPAPをつけながらのいびきの出現具合なども確認します。クラウド型では、過去にさかのぼって毎夜ごとのデータを簡単に見ることができるので、特に導入して数ヶ月以内の患者さんでは、最適圧に変更していくことがしやすくなっています。

また、使用を継続するのが非常に難しい患者さんの場合は、どのような工夫ができるかを相談しながら継続率を伸ばすようにしていくケースも多くあります。

ドリームステーションの実際の使用法については、YouTubeにも動画があります

どのようなものか、ぜひ動画も御覧ください。