光治療(高照度光治療)とはどのようなものですか?

(Last Updated On: 2017年8月14日)

すなおクリニックでは、ブライトライト専門店と協力して、適応のある患者さんに対しての光治療(高照度光治療)を行っています。使用する製品はブライトライトME+です。この治療について、解説します。また、当院ではまず試して見るために貸出をし、効果があれば購入していただくことが可能です。

何に効きますか?

効果のある疾患は、主には2つあります。一つは、季節性気分障害(冬季うつ病)など。もう一つは、概日リズム睡眠障害です。概日リズム睡眠障害については、比較的若い方々に多い、睡眠相後退症候群(夜更かし朝寝坊が治らない)というだけでなく、高齢者や認知症患者さんの睡眠時間のずれにも効果があります。

季節性気分障害への効果はどのようなものですか?

季節性気分障害は、多くは冬季(だいたい10月半ばくらいから、3月中旬ころまで)の時期に、気分の低下などがあり、日常生活に支障をきたすものです。睡眠に関しては、過眠(日中も眠くなること)が多く見られます。このような患者さんに対して、朝にライトを当てることで、日の出が遅くなる季節の光を補い、これによって冬季に出現してくるうつ状態を予防あるいは軽快させることもできます。

概日リズム睡眠障害(睡眠時間のずれ、昼夜逆転など)への効果は?

光治療が大きな効果をもっているもう一つの疾患は、概日リズム睡眠障害とよばれている疾患です。特に、極端な夜更かし朝寝坊がみられる「睡眠相後退症候群」において、朝早時間帯の光治療は、体内時計を早寝早起き方向にずらし(位相の前進)、症状を軽快させます。

これらの治療はタイミングなども重要なので、専門医の指導を受けることが大切です。

どのくらいの時間光を浴びることが必要なのですか?

ブライトライトMEを用いた場合には、通常30~50cm光から離れた一に顔がある場合に、30分から60分光を浴びることが必要になります。詳細な方法については、医師に相談してください。また、ブライトライトMEの使用方法に関してのホームページも参考にしてください。