当院では、パラメディカルによる3種類の面談治療を行っています。

カウンセリング: 心理士によるカウンセリングです。30−40分程度の時間をとって、心理的内面の葛藤を開放するということを主たる目的としています。

生活行動療法: 精神保健福祉士が担当する面談です。生活の乱れからくる睡眠障害、物事を手際よく順序立てて出来にくい発達障害などのある方に対しての工夫などについて一緒に考えます。

看護生活指導: 看護師が、服薬などの医療を含めた視点から、その状況に応じて心理的な問題を解きほぐしたり、生活関連の問題についての方策をアドバイスしたりいたします。

カウンセリング

心理士によるカウンセリングの対象となる患者様は、院長からの勧め、あるいは本人からの希望によりカウンセリングに導入致します。まず院長の診察を受けていただきます。その後、カウンセリングについてのご了解が得られれば、カウンセリングの予約を取っていただきます。

カウンセリングの目的、カウンセラーとの対話を繰り返すことよって、自分自身の心理的な問題に対する洞察を深め、その問題を解決していくことを目的としています。

カウンセリングの対象は幅広いですが、自分自身の生き方の問題、家族との関係の問題、仕事場などの社会の中での問題、男女間の問題など、多くのことがらが対象となります。カウンセリングをどのように行っていくのかは、カウンセラーと初回に十分に話し合っていただきます。生活の指導も含まれます。

カウンセリングは一回30-40分間を基本としています。まず、医師の診察を受け、その後にカウンセリング室でカウンセリングを受けます。

生活行動療法

生活行動療法の目的は、具体的な生活の工夫から日々の生活をより充実したものにすることです。

対象として、発達障害を持つ患者様に対しては、それぞれの状況に応じた生活の工夫を提案し、次回までの到達度を確認する方法をとります。具体的に言えば、主婦であれば家の片付けについて、次の治療までの到達できる目標を定め、それを達成するということを行います。会社員であれば、それぞれの指示を期限までに順序立てて行う工夫を、メモや電子機器を用いてどの様に行うのかを一緒に考えます。また、コミュニケーションの問題があれば、まずできる挨拶などからどうすればよいかを相談していきます。

生活行動療法の時間は初回は長めですが、15-20分程度の面談です。

看護生活指導

看護生活指導は、看護師としての資格を生かして、服薬管理、体調などを確認し、さらには家庭生活・社会生活上の現在の治療における目標を看護師の視点で明らかにし、これらに対してアドバイスを行っていくことです。

対象として、すべての疾患が当てはまりますが、特に引きこもりなどの状況の中で、今後の生活をどの様に組み立てていくのかについて特に密度の濃い相談を進めていく必要のある方についての相談を行っています。

それぞれの連携

これらの3つの面談治療は、相互に連携し、また、医師による診察とも連携しています。情報は、共有されて診察に生かされていきます。また、内容も相互に明確に区別されたものではありません。